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2018年07月03日

盛夏の小菅川源流 雄滝

2018年7月3日火曜日、早朝に起床しワールドカップの日本vs.ベルギー戦を見る。 後半ロスタイムで逆転されてしまう。 これも実力だが、よく頑張ったと思う。 結果を見た後、そのまま釣りの準備をして小菅川に向かった。 朝早いと道路が空いているというものの釣り場まで高速道路を含めて2時間半、都会に住むというのは不便なことである。
盛夏の小菅川源流 雄滝
先週の区間を釣ろうと林道終点まで行くと、車が既に2台止まっている。 1台は釣り人の軽自動車、もう1台はリバーキーパーの広瀬屋さんの車。 おそらく軽自動車の釣り人は源流へ、広瀬屋さんは滝上からの区間に入っているだろうと判断して、滝下を釣ることにした。
盛夏の小菅川源流 雄滝
水量は先週と同じくらい。 雨はほとんど降っていないから大菩薩の山が十分に水を含んでいるのだろう。 それでも小菅川は大雨が降ると怖いくらいの増水が見られる。数mの高さの橋の付け根にサッカーボールが水圧で押し付けられていたりするほどである。おとなしい川で釣りをさせてもらうのは幸せなことである。
盛夏の小菅川源流 雄滝
今週は毛鉤への反応が悪い。 小一時間経過してようやく1尾目が出た。 それも同じポイントを何投もしてようやくである。 不思議なものだ。 日によってこんなに反応が違うとは。 しかし、よく考えると時間帯が早すぎるのである。 まだ8時前後。 虫もそれほど飛んでいないから、魚は水面を見ていないのである。
盛夏の小菅川源流 雄滝
堰堤を越えてから気温も上がり魚の出が多少良くなってきた。チビ岩魚の反応もある。 チビ岩魚を掛けたくないので、毛鉤のフックのサイズは#12前後にしてある。 先週の良型連発に比べて物足りないが、それでも20㎝~22㎝クラスの岩魚が反応してくれるのでうれしい。
盛夏の小菅川源流 雄滝
掛けまいとしていてもたまにチビ岩魚が掛かってしまうことがある。写真は12~13㎝程の岩魚。口に入らないほどの毛鉤に果敢に食いついてくる。この捕食性が岩魚の面白いところで、カエルやトンボも岩魚の捕食対象と言われる。 稀にほかの魚や蛇を食べている岩魚もある。
盛夏の小菅川源流 雄滝
関東の岩魚は概ねスマートである。 東北の岩魚はもっと太っている。 山女魚にも同じことが言える。それは何が原因なのかよくわからないが、東北でも沢の岩魚は関東の体系に近いものがあるので、捕食する食糧の量の違いかもしれない。また岩魚の多くは何千年も前に陸封されたマスの一種。 長い時間を経てその流域独自の亜種が出来ていたりして、いろいろな岩魚を見る釣りの旅もまた面白いものである。
盛夏の小菅川源流 雄滝
3時間ほど釣り上がって雄滝に来た。 雄滝の手前に小さな雄滝を発見。 この辺りは右岸に雄滝への遊歩道があり、この区間の岩魚は特に警戒心が強い。 今回は雄滝手前ではほとんど反応がなかった。
盛夏の小菅川源流 雄滝
雄滝の下に木製の滝観察デッキがあり、雄滝の説明板がある。

「雄滝」は昔、大きい滝の「大滝」または「魚留の滝」とも呼ばれ、この滝よりも上流には魚がいないと言われていた。 雄滝の上流には、大菩薩連峰の「石丸峠」があり、昔時甲州との交易場として多くの人々が行き交っていた。この峠には、石で作られた男性のシンボルが祭られ、「石磨羅峠」と呼ばれていた。この峠から流れ出る水は、小菅川の本流となりこの雄滝に注いでいる。ここで初めて一筋の水が左右に別れる。また古来この滝は男性のシンボルに似ている事から「雄滝」とも呼ばれ、神秘的な力があると言われている。滝のしぶきにかかると男性の精力増進に役立ち更に、子宝に恵まれない方が参拝するとご利益があると言われている。」

今回も滝下でランチを取る。 何度もここでしぶきを浴びているが、何の変化もない。

2018年7月3日 釣行


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