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2019年07月20日

岩手県釣行第2日目 遠野

横沢鉱泉の朝はすこぶる好天、梅雨の合間の晴れとはいえ2日間とも真夏のような気温と太陽の強さで、これはこれで体力に堪える。 宿の朝食を食べて出発。 25年ほど前に通った立丸峠は当時のつづら折りが嘘のようにきれいな自動車道路が出来ていた。早池峰の東側を巻くようにして遠野へ下る。昔、初代阿部与一じいさんとあった河童淵もずいぶんと観光地化されて変わったようだ。

街中のローカルな釣具店らしい釣具屋さんで上猿ヶ石漁協の日釣り券を購入して、附馬牛(つきもうし)に向かう。 附馬牛には有名な座敷童の宿、「民宿わらべ」がある。残念ながら2018年11月に民宿は廃業したが、まだ住んでおられるようだ。 すぐ後ろに早池峰神社がある。創建はなんと大同元年(806)、江戸の街で400年の歴史を味わうのとは桁が違う。 附馬牛という地名はおそらくアイヌ由来、ということは日本史に残る800年以前にはアイヌ人のテリトリーでそれを大和人がその頃から駆逐したということになる。

岩手県釣行第2日目 遠野

そんなこんなで林道に入ってしばらく走った橋のところから入渓。 琥珀さんの記憶ではもっと上流に入ったことがあるらしいが、午後には東京に戻るのでここで釣るしかない。 花崗岩の白っぽい流れだから岩魚はとてもセンシティブで、影を落とすと逃げていく。 これは難しい釣りになりそうだ。

岩手県釣行第2日目 遠野

陽ざしがキツいので木陰がありがたい。自分の陰も消すことが出来る。しかし岩魚の陰は時折見るものの、なかなか毛鉤には出てくれない。それでも流れはとても気持ちが良いので釣っていて楽しい。

岩手県釣行第2日目 遠野

ようやく良型の岩魚が出てくれた。 ニッコウ岩魚である。 写真では光の加減で朱斑が見えないが、実際には側線よりも下にはオレンジの斑点がある。早池峰を挟んで、種類の違う岩魚がいることがとてもうれしい。 なんだか悠久の歴史に出会えた気がするのである。

岩手県釣行第2日目 遠野

あまり反応が良くないのと、昼が近づいてきたのとで、脱渓することにした。 川通しで戻るのは面倒だと、iPhoneの地形図で地形を読み林道まで藪を抜けることにした。さすがに山と日々接している琥珀さんだけに、見事に最短距離で杣道に抜けた。大したものである。

せっかく附馬牛に来たので、遠野ふるさと村によって昼食を食べることにした。食べたのは普通の蕎麦(笑)。 遠野の街中に戻り、琥珀さんの晩御飯用のジンギスカン肉を買う。 これは一昨年脇野沢でいただいたお肉の店である。有名な店で、店舗もあり、訪問時には仙台方面からの旅人が何人も来ていた。

岩手県釣行第2日目 遠野

琥珀さんに新花巻駅まで送っていただいて新幹線で帰る。 新花巻駅の周りは何もない。 よくここに駅を作ったものだと思うが、おかげで今、ここから新幹線で帰ることが出来るのは有難い。 そして、2日間案内と運転をしてくれた琥珀さんには大感謝である。

釣行 2019年7月20日


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