2017年06月24日
今年はゆっくり、小菅川でスタート
2017年の釣行は夏になってからになってしまった。2月に二人目の孫が生まれ、5月に3人目の孫が出てきたので、とてもとても釣りどころではなくなってしまったのである。6月も下旬になりようやく落ち着いてきたのと、釣り仲間があちこちで釣果を上げた報告を聞いて居ても立っても居られなくなったというのが正直かもしれない。

ただ世田谷の自宅を出たのは9時半だったので、小菅村に到着したのは昼を回って12時半になっていた。それにしても東京は渓流までのアプローチに時間がかかる。 週末の高速道路の渋滞がその主な要因なのだが、今回は中央道を走っても所要時間は変わらないのでずっと一般道を走った。
小菅フィッシングビレッジについて事務所で釣り券を買う。 C&R区間は魚は濃いが釣り人のモラルが気に入らないのでほとんど入らない。 今回も迷わず源流へと向かった。ところが入渓点にはすべからく車が止まっている。「練馬」「所沢」「多摩」「品川」、どう見てもみんな釣り人の車である。 仕方なく観光地でもある雄滝の下を釣ることにした。 最奥の駐車スペースに車を止めて準備をしていると、大阪から来たという滝マニアのおっさんと同じタイミングで遊歩道に入ることになってしまった。滝までのルートを案内して、私は斜面を下った。
降りてみるとあちこちの岩にまだ濡れた釣り人の足跡が残っている。 まあ午前中の足跡だろうと楽観視して毛鉤を打つ。 反応はなかなかない。 やはりプレッシャーでまだ用心深いのだろう。

しばらくして竿抜けの巻き返しで小さな岩魚が出た。 ここの魚は黒系の毛鉤よりもカディスによく反応する。 ただ釣りをしているとしばしばそばの遊歩道を滝見のハイカーが通る。 まるでギャラリーのように釣りを横目で見ていく。

遊歩道なのでこんな立派な木橋まで掛けられているが、一部岩を越えなければならない場所もある。ハイカーが歩くので魚もやはり警戒気味になる。 それでも釣るのが瀬音の釣り人だという自負をもって頑張るが、なかなかうまくいかない。

何とか3尾の小さめの岩魚が遊んでくれた。 そうこうしていると、何組目かのハイカーに普段は見かけないグループが来た。 若いママさんが小さな娘を二人連れて滝を見に来たようだ。 ママはパンプス、娘たちはサンダルという軽装。 ちょっとこの先は厳しいので、そこだけ注意するようにと案内する。 子供たちはこんな山奥の沢で不思議な装束のおっさんを初めて見たのだろうか、見て見ぬふりみたいな感じだった。 孫娘とそれほど違わない年齢だったので、私はしばらく見守っていた。

滝を見て下ってきた子供たちは行きとは違って笑顔で挨拶をしてくれた。 ママさんもとても丁寧に礼を言ってくれた。 ギャラリーのある釣りも悪くないなと思った。 滝下辺りはまったく反応がなく、私もしばし滝を見て気持ちのいい沢風を味わった。

滝も素晴らしいが、右岸の岩壁の迫力が好きである。滝自体は見ても分かるように、男根信仰のシンボルとなっている。滝見台の説明には次のように書かれている。
雄滝: 「雄滝」は昔、大きい滝の「大滝」または「魚留の滝」とも呼ばれ、この滝よりも上流には魚がいないと言われてきた。 雄滝の上流には、大菩薩連峰の「石丸峠」があり、昔時甲州との交易場として多くの人々が行き交っていた。この峠には石で作られた男性のシンボルが祭られ、「石磨羅峠」と呼ばれていた。 この峠から流れ出る水は、小菅川の本流となり、この雄滝に注いでいる。 ここで初めて一筋の水が左右に別れる。 また古来この滝は男性のシンボルに似ていることから「雄滝」とも呼ばれ、神秘的な力があると言われている。 滝のしぶきにかかると男子の精力増強に役立ち、さらに子宝に恵まれない方が参拝するとご利益があると言われている。」
小さな娘さんに「なんて書いてあるの?」と聞かれたら困るだろうな。
2017年6月24日(土) 13:00~15:00 釣行
ただ世田谷の自宅を出たのは9時半だったので、小菅村に到着したのは昼を回って12時半になっていた。それにしても東京は渓流までのアプローチに時間がかかる。 週末の高速道路の渋滞がその主な要因なのだが、今回は中央道を走っても所要時間は変わらないのでずっと一般道を走った。
小菅フィッシングビレッジについて事務所で釣り券を買う。 C&R区間は魚は濃いが釣り人のモラルが気に入らないのでほとんど入らない。 今回も迷わず源流へと向かった。ところが入渓点にはすべからく車が止まっている。「練馬」「所沢」「多摩」「品川」、どう見てもみんな釣り人の車である。 仕方なく観光地でもある雄滝の下を釣ることにした。 最奥の駐車スペースに車を止めて準備をしていると、大阪から来たという滝マニアのおっさんと同じタイミングで遊歩道に入ることになってしまった。滝までのルートを案内して、私は斜面を下った。
降りてみるとあちこちの岩にまだ濡れた釣り人の足跡が残っている。 まあ午前中の足跡だろうと楽観視して毛鉤を打つ。 反応はなかなかない。 やはりプレッシャーでまだ用心深いのだろう。
しばらくして竿抜けの巻き返しで小さな岩魚が出た。 ここの魚は黒系の毛鉤よりもカディスによく反応する。 ただ釣りをしているとしばしばそばの遊歩道を滝見のハイカーが通る。 まるでギャラリーのように釣りを横目で見ていく。
遊歩道なのでこんな立派な木橋まで掛けられているが、一部岩を越えなければならない場所もある。ハイカーが歩くので魚もやはり警戒気味になる。 それでも釣るのが瀬音の釣り人だという自負をもって頑張るが、なかなかうまくいかない。
何とか3尾の小さめの岩魚が遊んでくれた。 そうこうしていると、何組目かのハイカーに普段は見かけないグループが来た。 若いママさんが小さな娘を二人連れて滝を見に来たようだ。 ママはパンプス、娘たちはサンダルという軽装。 ちょっとこの先は厳しいので、そこだけ注意するようにと案内する。 子供たちはこんな山奥の沢で不思議な装束のおっさんを初めて見たのだろうか、見て見ぬふりみたいな感じだった。 孫娘とそれほど違わない年齢だったので、私はしばらく見守っていた。
滝を見て下ってきた子供たちは行きとは違って笑顔で挨拶をしてくれた。 ママさんもとても丁寧に礼を言ってくれた。 ギャラリーのある釣りも悪くないなと思った。 滝下辺りはまったく反応がなく、私もしばし滝を見て気持ちのいい沢風を味わった。
滝も素晴らしいが、右岸の岩壁の迫力が好きである。滝自体は見ても分かるように、男根信仰のシンボルとなっている。滝見台の説明には次のように書かれている。
雄滝: 「雄滝」は昔、大きい滝の「大滝」または「魚留の滝」とも呼ばれ、この滝よりも上流には魚がいないと言われてきた。 雄滝の上流には、大菩薩連峰の「石丸峠」があり、昔時甲州との交易場として多くの人々が行き交っていた。この峠には石で作られた男性のシンボルが祭られ、「石磨羅峠」と呼ばれていた。 この峠から流れ出る水は、小菅川の本流となり、この雄滝に注いでいる。 ここで初めて一筋の水が左右に別れる。 また古来この滝は男性のシンボルに似ていることから「雄滝」とも呼ばれ、神秘的な力があると言われている。 滝のしぶきにかかると男子の精力増強に役立ち、さらに子宝に恵まれない方が参拝するとご利益があると言われている。」
小さな娘さんに「なんて書いてあるの?」と聞かれたら困るだろうな。
2017年6月24日(土) 13:00~15:00 釣行
Posted by nakano3 at 16:37│Comments(0)
│渓流釣り